「日常にひそむ数理曲線」

回転灯とタンジェント

 「日常にひそむ数理曲線 DVD-Book」という動画集を1年ほど前に購入しました。30分ほどの映像ですが、スタッフがとても魅力的です。

 

企画・制作:ベネッセ教育研究開発センター 慶應義塾大学 佐藤雅彦研究室

監修:佐藤雅彦

編集・執筆:佐藤雅彦 ユーフラテス

音楽監督:栗原正己(栗コーダーカルテット)

ナレーション:太田 光(爆笑問題)

 



 身の回りには、放物線、サイクロイド、サインカーブなどがひそんでいますが、どこかにタンジェントの曲線はないかと考えるんですね。そういわれれば、サイン(コサイン)はあふれるほどあるのに、タンジェントってないですね。三角関数なのだから、円運動から取り出せないかと思考した結果、たどり着いたのは回転灯です。

 回転灯の光が壁にあたる点を、時間軸で動かすんですね。確かに時間軸で軌跡を取るとタンジェントになります。面白い!

 回転灯とタンジェントの関係は、有名なことなのか、スタッフの誰かが考えたことなのか分かりませんが、スタッフが議論する中で見つけたとすると、その議論に参加してみたかったです。逆に、そのような議論の場が提供できると楽しいですね。きっと慶應義塾大学の佐藤雅彦研究室は、日々あれやこれや議論しているのではないでしょうか。そのような問題提供ができる佐藤先生がすごいのかな。

 ナレーションの太田光さんの話し方も、この映像には合っていました。