おんさのうなり

 左側のおんさには、棒の中ほどに黒いプラスチックのおもりが付いています。おんさは、2本の棒が振動することで音を出しています。440Hzのおんさは、2本の棒が1秒間に440回振動しています。ところが、棒におもりを付けると、少しだけ1秒間の振動の回数が減ります。すると聞こえる音の振動数も下がります。440Hzよりも少しだけ低い音になるんです。

 どれだけ振動数が下がったのかは、2つのおんさを鳴らすことで分かります。少しだけ振動数が違う音が同時になると、「うなり」が生じます。右の動画の音声を聞いてみると、「うぉーん、うぉーん」という「うなり」が生じているのが分かります。

 この「うなり」は1秒間に振動数の差の分だけ生じます。例えば、1秒間に4回「うなり」が生じている場合は、振動数の差が4Hzということになります。一方のおんさが440Hzと分かっている場合は、もう一方のおんさの振動数は436Hzか、444Hzということになります。おもりを付けた場合は、振動数は下がるので、436Hzになっています。


 おもりの付ける位置を上の方に動かしました。2つのおんさを鳴らすと、1秒間の「うなり」の回数が多くなっています。おもりを付ける位置が上に行くに従って、おんさの振動数が下がります。左側のおんさの振動数が最初の動画よりも下がったので、1秒間のうなりの回数が増えたということになります。